唾液分泌でエイジングケア★
唾液には抗菌作用が含まれている事は有名です。
しかし、抗菌作用以外にもアンチエイジングの効果もあるのはご存知でしょうか。
前回のコラムでも美肌効果があるとご紹介しましたが、
では実際にどのような効果があるのか、ご紹介いたします。
唾液には下記の作用があります。
・食べた物を消化を助ける
➡消化作用
・口の中を洗い流す
➡洗浄作用
・口の中の雑菌を取り除く
➡抗菌作用
・味覚を促進する
➡溶解作用
実はこの他に、もう1つ大切な作用があります。
・美容成分が含まれる
➡老化防止作用
唾液には「パロチン」「EGF」「NGF」「IGF」という成分が含まれており、
この美容成分が、お肌をキレイにしたり、髪をツヤツヤにします。
これらの「若返りホルモン」とも呼ばれています。
「パロチン」は壊れた組織を修復する効果があります。
・骨や歯を丈夫にする
・皮膚の新陳代謝を活発にする
・皮膚や筋肉、眼などの粘膜を強化する
パロチンは細胞を生まれ変わりを促進する効果がありますので、しみしわの予防になります。
「EGF」は肌のターンオーバーを促進する効果があります。
EGFはタンパク質の1種で化粧品やサプリメント、医療の分野でも使用されています。
新陳代謝を活発にして細胞の修復を促進させ、傷の修復を早める効果があります。
「怪我をしたら舐めて治す」というのはEGFの効果のおかげという事ですね。
「NGF」「IGF」は神経細胞の修復、病気の予防に効果があります。
NGFは脳神経の修復し、回復をする効果があるので脳の老化を防止します。
アルツハイマーの予防にも効果があります。
IGFはインスリンと同じ働きがありますので、糖尿病の予防や改善に効果があります。
エイジング効果のある唾液ですが、
年齢を重ねることによって唾液の分泌が減少していきます。
それと同時に成長ホルモンの分泌も減少していきます。
しかし、年齢に関わらずストレスや運動不足などの外的要因で減少することもあります。
唾液にも種類があり、歯周病や虫歯菌などを含む唾液はネバネバしています。
また、水分不足や運動不足、ストレスなどもネバネバ唾液の原因です。
一方、サラサラな唾液は透明度が高く、ツヤツヤで、粘つきがありません。
また若返りホルモンが多く含まれます。
透明感のある唾液を分泌する子供たちのお肌がキレイなのもうなずけます。
サラサラ唾液を分泌するには、口内を清潔に保つ必要があり、
毎日のブラッシングに加え、定期的な歯のクリーニングが効果的です。
更に自宅でもサラサラ唾液を分泌させる習慣をつけましょう。
・よく噛んで食べる
ご存知の通り、よく噛むことで唾液の分泌が多くなります。
1口で30回を目安に噛むとよいでしょう。
また、よく噛むことによって、満腹中枢が刺激されダイエット効果もあります。
一石二鳥ですよね。
・リラックスする
唾液は副交感神経が働くことによって分泌されます。
奥歯を噛みしめたり、緊張する食事の場などはストレスとなり、
交感神経が働き分泌されにくかったり、ネバネバ唾液の原因となります。
また、普段の生活の中では口周りの筋肉を緩ませる必要があります。
「上下の歯を開けたまま、舌全体を上顎に乗せ、口を閉じ」てみてください。
しばらくすると、じわ~っと唾液が分泌されるのが分かります。
口の中がリラックスした状態になります。
勉強中、仕事中などは意識してやってみてください。
リラックス出来て集中力がアップすると思います。
・マッサージをする
唾液腺をマッサージすることでだ液の分泌を促します。
●舌下腺●
顎のとがった部分の内側を両手親指で優しく上に押してください。
のどを押さないように注意が必要です。
●顎下腺●
顎の骨の内側の柔らかいところになります。
両手親指で、耳の下から顎にかけて数ヵ所優しく押し上げます。
1ヵ所10回ほど押して、場所をずらして押す…イメージです。
●耳下腺●
耳の前(上の奥歯)辺りを数本の指で前方向に向かって押します。
撫でる様に優しく押してあげてください。
梅干しやレモンをイメージした時に唾液が分泌される場所です。
普段の生活で少し心掛けるだけで質のいい唾液が増やせるなんて嬉しいですよね。
唾液の分泌させて「若返りホルモン」を活性化させ、お肌をキレイにしていきましょう。
西本クリニック
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