癖になってない?歯を食いしばる危険性
現代人の8割が噛みしめていることが分かっています。
奥歯を噛みしめる原因には様々な原因があります。
原因を大きく2つに分けると下記になります。
●精神的要因●
強いストレスや我慢をしている時、緊張感を感じると歯を食いしばる傾向にあります。
ストレスは起きている時だけではなく、寝ている時にも力が入っているので、
朝起きると顎が疲れている・頭が痛い等の症状が現れます。
また、歯を食いしばることでストレスを和らげているとも考えられています。
何故人はイライラすると歯を噛みしめるのか。
イライラすると無意識に貧乏ゆすりをしたり、ペンをくるくる回したりする人がいると思います。
その一環で、イライラすると筋肉が硬直します。
ストレスがたまると交感神経が働き筋肉を収縮させる作用があります。
この影響で頭痛がする人も少なくありません。
交感神経の働きを抑えるにはストレスを解消するのが一番ですが、
癖がついてしまい日常的に歯を食いしばってしまうこともあります。
顎に手を当てるだけでも咬合力が自然にかかってしまい、通常より負荷がかかった状態が正常になってしまい、結果、普段から噛む力が強くなってしまいます。
●物理的要因●
歯並びや噛み合わせが悪いこと等も原因のひとつです。
噛み合わせが悪いことから強く噛みしめることで無理矢理合わせようとしているからです。
そうすると、ますます歯並びが悪くなって顔の歪みに繋がっていきます。
食いしばりによる症状は顔だけでなく、全身にも影響があります。
最も多いのが口内トラブル。
●歯が欠ける、ヒビが入る
歯を噛みしめる力はだいたいご自身の体重に匹敵すると言われています。
歯自体に強い力がかかる事によって割れたり、欠けてしまったりすることがあります。
●歯が移動し、歯並びが悪くなる
持続的に歯に力がかかると歯が歯茎にめりこんでしまいます。
噛み合わせがズレ、歯が前方に向く状態になり、噛み合わせが悪くなるだけでなく、歯並びにも影響を与えます。
●歯がグラグラする、すり減る
歯を支えている骨に負荷がかかるため、歯がグラグラすることがあります。
また、歯を食いしばる以外に歯ぎしりの癖もある場合はエナメル質同士がぶつかることですり減っていきます。
●知覚過敏、歯周病悪化の原因になる
歯が欠けたりヒビが入ったりすることで神経が露出し虫歯がなくても冷たいものがしみます。
また、歯周病の方は悪化する恐れがあります。
●顎関節症、口腔乾燥症の原因になる
顎関節症の原因は様々ですが、食いしばりも要因の一種になります。
また、食いしばりが原因で唾液腺を圧迫し、唾液の分泌が減少するこがあります。
更に全身的なトラブルとして
●頭痛、首や肩こりが起こる
顎を動かす側頭筋が緊張し、頭痛を引き起こす原因になります。
また、口周りの筋肉は首や肩に繋がっていることが多く首や肩のこりを引き起こす原因になります。
●エラが張って顔が大きく見える
顎に力が入ることは、負荷をかけて筋トレをしているのと同じ状況になります。
そうするとエラ部分が鍛えられてしまい顔が大きくなる原因になります。
●表情筋に悪影響を及ぼす
表情筋が緊張し固まると表情筋に影響を及ぼします。
ほうれい線やシワが目立つようになり、筋肉が発達し、顔が大きく見えるようになります。
特に小顔を目指す方には歯を食いしばることは悪影響しかありません。
更に歯は若さを表す象徴でもあります。
歯が白くキレイに揃っていることは健康的にも良いとされています。
食いしばりを治す方法
●食いしばりを意識する●
食いしばりは無意識にしていることが多いです。
日常生活でご自身が食いしばっていることに気付くことが大切です。
仕事をしている時。テレビを見ている時。
「自分は今顎に力が入っていなかったか」と考えることが大切です。
力が入っていたなと思えば、意識的に上下の歯を離し、空間を持たせることが必要です。
この意識を変えることで自然と食いしばりを改善することができます。
●寝る時はマウスピースを●
寝ている時は食いしばりを自分で注意することができません。
歯科医でご自身の歯型を取り、マウスピースを作成し着用して寝ることで、睡眠時の食いしばりを防ぎます。
寝ている間は歯に負担をかけていることが長時間続くのでマウスピースで力を分散させ、ダメージを抑えることは出来ます。
市販品も販売していますが、ご自身に合ったマウスピースでなければ逆効果になる可能性もありますので、歯科医に行くことをオススメします。
●緊張感をほぐす為の全身ストレッチ●
また、全身のストレッチも有効です。
歯を食いしばることで全身の頭、首、肩の筋肉が緊張し固まってしまいます。
逆に頭、首、肩の筋肉が固まっていることが食いしばりの原因にもなります。
●頬杖をする癖を治す●
先にもお話した通り、顎に手を当てるだけでも力がかかってしまいます。
噛み合わせが悪くなり、食いしばりを助長させてしまいます。
頬杖をつく癖のある方はこちらも意識して治すように心掛ける方が賢明です。
歯を食いしばる癖は、歯や顎関節、健康や美容にも悪影響を及ぼします。
ストレスを感じることが多い現代社会ですが、
適度にストレスを解消し、普段の何気ない仕草に気を付けることで
小顔を手に入れていきましょう。
西本クリニック
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